今回は、ZHIYUNから発売されましたジンバル、CRANE M3を紹介します。
こちらのジンバル、軽量コンパクトなのにフルサイズミラーレスも載せられる!
というのが最大の特徴となります。
そのため、購入を検討している人も多いのではないでしょうか?
私自身、旅行先の様子を撮影するのが好きで、
今までにもMOZA Mini-PやDJI RSC2を使ってきました。
そんな私の感想としては、今回のCRANE M3 購入して大正解だったなと思っています。
以後、こちらではその感想に至った理由は勿論、
開封の様子から、とは言っても本商品のダメなところ、
そして、それに勝る良いところなどを紹介いたします。
本商品を購入検討されている人は勿論、ジンバルに関心のある人は
ぜひ最後までご覧ください。
CRANE M3の基本スペック
それでは、まず最初に1分ほどで基本スペックを紹介します。
大きさは折り畳まれた状態で25cmほど
本体重量は700gとなります。
ペイロードは、動画公開時点ではメーカー公式から発表はありませんでした。
代わりに載せられるカメラとレンズの対応表と言うのがありますので、
こちらは後ほど詳しく紹介します。
また、バッテリーは2時間チャージで最大8時間稼働とのことです。
LEDライトが搭載している点、他ジンバルにはないユニークなポイントとして挙げられます。
CRANE M3カメラ・レンズ対応表
ペイロードが公開されていない代わりに、このようなカメラとレンズの対応表があります。
実際の表は以下となります。
https://cdn.shopify.com/s/files/1/0076/0918/8404/files/CRANE_M3_Camera.pdf
例えば、Sony α7SⅢであればこちらが対象となります。
しょうがないとは言え、顔ぶれとしては少々小粒な印象ですね。
尚、私も持っていますが20mm F1.8Gはこのリストに含まれていませんでした。
ただ、海外のYouTuberの方が実際にα7SⅢと20mm F1.8Gの組み合わせで
作例を出されていたので、メーカー非推奨ながらも行けなくはないと思います。
こちらは、私もメインで使っているα7Cのレンズ対応表ですが、
ここには20mm F1.8Gも載ってますね。
また、Canonのカメラであれば、R5やR6はこのように紹介されています。
ちょっと寂しい感じはしますね。
ニコンであればZ 6/Z7あたりですと、このように掲載されています。
尚、パナソニックの機体に関しては、GH5などはリストに記載があったのですが、
フルサイズ機のS5は記載ありませんでした。
尚、サードパーティのレンズに関しては一切記載ありませんでした。
ただ、α7CであればこのようにSigma 28-70は載りました。
28mm側で使う分には、挙動も特に不安ありませんでした。
サードパーティ製は、あくまで自己責任にはなりますが
対応表を参考に試してみるのがいいと思います。
尚、ここで紹介している内容は、動画でも説明しています。
もしよろしければ、そちらも併せてご覧ください。
CRANE M3の残念な点
それでは、続いて実際に使ってみて感じたCRANE M3のダメなところ
残念たところをお話しします。
紹介したいのは次の5点となります。
- 1つ目は、ダサいこと。
- 2つ目は、白しかないこと。
- 3つ目は、プレートがアルカスイス互換ではないこと。
- 4つ目は、お値段が高めであること
- 5つ目は、先ほどと重複しますがペイロードが非公開なこと。
となります。
以下より詳しく紹介します。
1つ目の「ダサいこと」ですが、液晶にこのように漢字で智云と記載されています。
これ、メーカーの人は誰も止めなかったのでしょうか?
これをダサいと感じるのは感性の問題だとは思うのですが、個人的には止めてほしかったです。
ちなみに、COMBOセット以上で同梱されるバックですが、これもやりすぎな気が…。
漢字さえなければデザイン的にも全然良いと思うのですが、とても残念です。
2つ目の「白しかないこと」ですが、
ご覧お通り本商品は白以外のカラーバリエーションはありません。
白も白で圧迫感がなく良い、と言う側面もあるとは思うのですが、
だとしても黒もあった上で選ばせてほしかったなと思います。
3つ目の「プレート」の件ですが、こちらのクイックリリースプレートは
アルカスイス互換ではありません。
例えば、DJI RSC2であればクイックリリースプレートがアルカスイス互換なので
ジンバルに取り付けるプレートのまま、三脚にも設置できたりします。
対して本商品は互換性がないためそれができません。
動画撮影であったとしても、三脚には三脚の良さがあります。
ですが、CRANE M3を使う場合は実質三脚を諦めることになると思います。
荷物が減らせてラッキー!と思えば良いのでしょうが、それでもやはり残念でした。
4つ目の「値段が高い」についてですが、これはそのままの意味です。
私が購入したタイミングだと商品価格が税込48,400円。
これにあと5,000円ちょっと出せば、ペイロードが3キロまで行けるRSC2が買えます。
そう考えると、ちょっと割高感を感じてしまいました。
そして最後に5つ目の「ペイロードが非公開」ですが、
個人的にはこれが一番残念に思いました。
と言うのも、先ほども紹介した対応表は一応あるものの、正直あれをみて
いちいち調べないといけないと言うのは面倒ですよね。
また、例えばα7Ⅳなどの新型ボディやレンズが発売された折には、
その度に更新されるであろう対応表を確認しなければいけないわけです。
であるなら、シンプルにペイロード1.5kgまで!と明言してほしいです。
皆様はどう感じましたでしょうか?
CRANE M3の良い点
と、ダメだな・残念だなと感じたポイントを5つ紹介させていただきましたが、
それでも私はCRANE M3を買ってよかったと思っています。
その理由は単純明快で、軽いのにフルサイズミラーレスが載る!これに限ります。
冒頭でもお話しした通り、私は MOZA Mini-PとDJI RSC2を使ってきました。
MOZA Mini-Pの話
MOZA Mini-Pに関しては、CRAME M3と同じ本体重量が約700g
対してペイロードは900gまででした。
私がメインで使っているα7Cと20mm F1.8G の組み合わせでギリギリ900gほど
だったのですが、私はそれにスモールリグのクランプもつけていたため、930gほどになっていました。
結果、ペイロードを超える運用になってしまったため、少々モーターが
ヘタって来てしまいました。
そこで次に手を伸ばしたのが、DJI RSC2でした。
DJI RSC2の話
ペイロードも3kgまで対応と、かなり心強かったのですが、結果的には長続きしませんでした。
その理由は明確で、それは本体重量が1.2kgもあることでした。
このクラスのジンバルであれば、1.2キロは決して重たくはありません。
ただ、カメラとレンズの組み合わせで900gしますので、それに1.2kg加算されると、
2キロ越えです。
撮影中は集中していたり楽しかったりで、まだましなのですが
悲惨なのは翌日以降で、RSC2を使うと胸と腕の付け根が必ず筋肉痛になってました。
マッチョであれば良いのでしょうが、気軽に長時間運用なんて私にはできませんでした。
そんな中、MOZA Mini-Pと本体重量が変わらず
にもかかわらずフルサイズ機が載るCRANE M3が登場したわけです。
存在を知った瞬間は、かなりテンション上がりました。
そして、実際に使ってみても軽く腕への負担も少なく、
更に、しっかりとジンバル効果が得られたわけです。
ダサい等々、散々なことを言ってしまいましたが、機能面では期待通りのものでした。
と言うことで、私はCRANE M3を購入してとても満足しています。
一つ懸念があるとすれば、α7Cではなく軍艦部分のあるフルサイズ機を載せた場合、
長時間運用に耐えるのか?ですが、それはまた別の機会に検証しようと思います。
今までジンバルを避けてきた人も、本商品であればその軽さからチャレンジしやすいと思います。
また、大きめのジンバルの方が、ペイロードの観点からもより安定した映像は撮れると
思いますが、それでもCRANE M3の軽さ=機動力はとても魅力です。
既に大きなジンバルをお持ちでも、私と同じように重すぎて使わなくなった!と言う人は、
CRANE M3を試してみる価値あると思います。
これを機会に検討してみては如何でしょうか?
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