今回はSonyの純正レンズ、FE 24-70mm F2.8 GMをレビューします。
ただし、イマイチに感じる点もありました。
以後、作例を交えながら本レンズの特徴やおすすめポイント、そして実際に使ったからこそ感じた残念な点を紹介いたします。
本レンズが気になっている人は、是非最後までご覧ください。
FE 24-70mm F2.8 GMⅡの特徴
それでは、最初に本レンズの特徴・おすすめポイントを紹介したいと思います。
取り上げたい内容は5つです。
- 先代24-70mm F2.8GMより軽いこと
- Sony最高品質のGMレンズであること
- 24-70mmと汎用性の高いズーム域であること
- 寄れるレンズであること
- ズームの重さを切り替えられること
となります!それぞれ詳しく見ていきましょう。
特徴1:先代24-70mm F2.8GMよりも軽い
まず最初の1つ目は、先代24-70mm F2.8GMよりも軽いことです。
実はこのレンズには先輩がいます。
2016年に先代のFE 24-70mmGMが発売されました。
そちらは重量が886gとのことでした。
それから6年の年月が流れ2022年6月に発売されたのが、本レンズとなります。
そして、その重量は695gです。
こちらはレンズフィルターを装着しているのでオーバーしていますが、 先代の886gからすると200g近く軽くなったわけです。
数字で聞くとピンとこないものですが、例えると缶コーヒー1つ分軽くなったことになります。
そう思うと、凄さも伝わるのではないでしょうか?
尚、SonyのEマウント対応レンズで24-70mmのズーム域を網羅するレンズではシグマの24-70mm F2.8 DG DNがありますが、こちらは830gとなります。
よってSony以外の製品を含めても24mm-70mmのズーム域では、本レンズが一番軽いレンズなのです。
特徴2:GMレンズであること
さて、2つ目のポイントですが、それはGMレンズであることです。
GMレンズとは、GマスターレンズでありSonyの中でも 最上級の品質が保証されたレンズです。
通常品質は無印、それより上の品質はGレンズとして「G」の刻印があります。
そして、そのマスタークラスとしてGMレンズがあり、機体には赤の下地で刻印があります。
GMは、Sonyのレンズの中でも頂点に君臨します。
とてもプレミアムなレンズであり、憧れのレンズと言えます。
特徴3:汎用性の高いズーム域
そして3つ目のポイントに続きますが、本レンズはそのGMの中でも 24mm-70mmと、とても汎用性の高いズーム域であることも強みです。
24mmの広角であれば、このように自撮りも無理なく撮影可能です。
また、Vlogであれば自撮りの後に気になる景色や被写体にカメラを向けてズームも可能です。
24mmよりも広角のレンズもありますが、その多くは単焦点レンズであり、レンズ側でズームはできません。
また、16-35mm F4 Gのように超広角も扱えてズームもできるレンズもありますが、その場合は70mmまでズームができません。
そのように考えると、FE 24-70mm GM Ⅱのズーム域はとても使い勝手の良いものと言えます。
また、APS-Cモード・Super35mmモードが使えるカメラであれば、望遠側が70mmであったとしても、実施105mmまで寄れます。
よって、実質24mmから105mmまでが守備範囲となるのです。
もちろん、超望遠レンズのような使い方はできません。
ですが、105mmまで撮れれば大抵のものは困らないはずです。
と言うことで、GMの品質でありながらズーム域がとても汎用性が高い点、本レンズの強みだと思うのです。
特徴4:寄りに強いこと
続いて4つ目ですが、本レンズは被写体に対してとても寄れるレンズとなります。
物撮りをしていると、被写体に対してもっと寄りたい!と思うことがあります。
ですが、レンズによっては寄りに強くなく被写体をあまりアップで撮れないレンズがあるのです。
対して本レンズは、被写体に対してかなり寄れます。
先ほどお話しした通り本レンズは24-70mmとかなり汎用性があるため、寄りに対してはそこまで強くないだろうと思っていました。
それが、想像に反してこのようにかなりよってもフォーカスが合います。
これは、私のようなレビュー系のYouTuberは勿論、料理や食べ歩き系のブロガーさんや、テーブルフォトを楽しみたい人も嬉しいポイントだと思います。
と言うことで、4つ目のポイントは「寄りに強い」でした。
特徴5:ズームの重さが切り替えられる
そして、最後の5つ目のポイントですが、それはズームの重さが切り替えられることです。
本レンズは、このようにスムーズ・タイトと切り替えられるスイッチがあります。
こちら、スムーズにすると指一本でもズームできるようになります。
対してタイトにすると、ズームが重たくなります。
ちなみに、個人的にはタイトの設定の方が好きです。
と言うのも、タイトの方が一定のズームスピードをキープしやすいからです。
私はガジェット系のYouTuberとして商品を紹介する際、このようなスライダーを使っています。
これを使うことで、均等なスピードで被写体に寄ったり引いたりの動画が撮れます。
対して本レンズのタイト設定であれば、スライダーなしで均等なスピードでの寄りや引の画が撮れるわけです。
ズームが軽いスムーズではこうはいきません。
使うシーンや好みにもよると思いますが、ズームの重さが切り替えられる点、本レンズの強みと感じました。
FE 24-70mm F2.8 GM Ⅱ の残念な点
と、ここまでの紹介の通り、本レンズはとても良いレンズです。
ただし、実際に使ってみた結果、不満がなかったわけではありません。
と言うことで、次より本レンズの残念なポイントを紹介します。
それは何かというと、ズバリ重たい点です。
先ほど先代の24-70mm F2.8GMよりも軽いと言いましたが、 それでもレンズ単体で700gほどはするわけです。
カメラ本体が600g前後あると考えると、合計1.3kgほどはしてしまいます。
それを常に携帯し、撮影時は都度構えるわけです。
これは地味に大変です。
勿論、デカブツの望遠レンズと比べれば遥かに楽なのですが、スマホやこのような小型のAPS-Cのカメラを使い慣れている人からすると、一気に撮影の負荷が上がると思います。
こちらのAPS-Cサイズのカメラ、ZV-E10はキットレンズであればレンズとの組み合わせで500gを切るわけです。
それと比べたら、携帯性は段違いです。
また、カメラ本体との合計で1.2~3kgを超えるため、このような小型ジンバルは使えません。
使うにしてもジンバル単体で1kgを超えるものを使うことになり結果、ジンバル運用の際は合計2.5kgほどとなります。
正直そうなると重たすぎて気軽にジンバル撮影はできません。
24-70mmであれば本レンズの700g未満の重さは優秀だ思うのですが、それでも使っていると正直重たく感じてしまったのも事実です。
気軽に撮影をしたい!ジンバルと組み合わせても楽な運用をしたい!と思っている人には、少々向かないレンズとも言えそうです。
FE 24-70mm F2.8 GM Ⅱ レビュー総括
ここまでの内容から、本レンズを総括いたします。
冒頭、結論としてお伝えした通り、クオリティと汎用性を併せ持つ超優等生なレンズと感じました。
その理由として先にも紹介した通り、先代24-70mm F2.8GMより軽い点、 GMレンズである点、24-70mmと汎用性の高いズーム域である点、 寄りに強いレンズである点、ズームの重さを切り替えられる点を紹介しました。
本レンズは本当に優秀です。
ただし、それでも少し重たいなと感じたのは事実ですし、 そして何より素晴らしいレンズだからこそではあるのですが、お値段も高く最安でも25万円台となります。
とても良いレンズですが、お値段の観点からすると躊躇してしまいますよね。
ただ、品質と汎用性の面は抜群ですので、それら点と価格のバランスを見て 購入するかしないか決めると良いと思います。
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本レンズよりも軽いレンズ→16-35mm F4 G
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たまたま、こちらのホームページをみつけました。
また拝見させていただきます。
ありがとうございます!とても嬉しいです。是非お願いします!!